2023年04月01日

知財として年収を上げるには?年収アップ2つのコツ

管理部門・士業の転職

知財の仕事は、企業の発明や製品を知的財産として権利化する手続きを行います。 主に特許事務所や企業の知財部門で行われます。
大手のメーカーだと、技術開発などで膨大な知的財産を保有することが多く、知財専門の部署だけで数百人もの人が勤務しています。
今回はこの知財の年収に注目し、求められる能力は何か、年収を上げるにはどうすればよいか解説します。

知財部門の年収は?

知財業務に従事するのは、特許事務所の職員もしくは企業の知財部門に勤務する会社員です。
給与体系は特許事務所や会社ごとに異なるので一概には言えませんが、
未経験で知財職に就いた場合は年収300~400万円ほどで
専門職として経験・スキルを積み重ねていくことで、800万円~1,000万円以上に達する人もいます。
企業の知財部門だと役職ごとに給与が定まってきますが、
一般的に新卒は300~500万円
入社数年の中堅社員は500~700万円
主任は700~1,000万円
課長は1,000~1,200万円
部長は1,200万円以上
になると言われています。
もっとも、実際の給与体系は企業規模や知財部門にどれだけ力を入れているかによっても異なるので、就職・転職の際はその企業における知財部門の重要性・規模について事前に調べておくことが大事です。

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知財に求められる能力

企業の知財部門の場合、企業によって差異はあるものの、通常は特許権利化業務に従事している部員が全体の6~7割ほどを占めています。
特許権利化業務とは、企業(主に製造業)の技術開発の成果を特許申請して権利化し、自社の製品がコピーされないよう保護することです。
食品などの場合は特許を取得できる部分が少ないので、商品の名前、形状などを重点的に保護します。
特許権利化業務を行うには、製品・技術に関する正確な知識に加えて、知的財産法を始めとする各種法律にも精通していなければなりません。
つまり、技術やシステムを理解している技術者としての能力と、知的財産に関する法律家としての能力の2面性を持つ必要があるわけです。
さらに、特許申請にあたっては社内の開発部門と頻繁にやり取りをする必要があるので、コミュニケーション力も求められます。
もし海外展開を行っている企業であれば、外国人の技術者とも専門的なやり取りをするため語学力も必要です。
特許事務所で知財の専門家として勤務する場合も、自分が得意とする分野を持ち、その分野に関する技術的な最新知識を常に保有していることが求められます。
もちろんクライアントとのやり取りをスムーズに行うための交渉術、語学力(顧客が海外法人の場合)も必須です。

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知財として年収を上げるには?

知財は専門性が高い職ですが、例えば企業の知財部門で働く場合、年収1,000万円を超えるのは困難であると言われています。
知財部門の専門職とはいえ企業の給与体系に沿って年収が上がっていくため、急に年収をアップさせるのはやはり難しいわけです。
少しでも早く年収を上げていくには、幅広い業務経験に加え、
①弁理士資格の取得
②語学力

を身に付けるとよいでしょう。

①弁理士資格の取得

弁理士とは知的財産の専門家であり、資格を取得するだけで、別途手当を出してくれる企業もあります。
ただし弁理士資格は難関といえる資格であり、平成30年度の弁理士試験では、受験者数が3,587人で合格者は260人。
合格率はわずか7.2%です。ここ数年は6~7%の合格率が続いており、合格するには覚悟を持って取り組む必要があります。
ただ、もし取得することができれば、勤務先の評価が上がるのはもちろん、転職をする際も有利になるでしょう。

②語学力

知財においては、話す力よりも明細書などの特許関連の書類を読み解く力が求められます。
ただ、英語力の指標としては、リスニング等を含むTOEICや英検などが主流です。
語学力があることを証明すると、外国特許出願などの業務にも携われるので、仕事の幅が広がり、年収・待遇アップが見込めます。

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知財で年収アップが見込める求人は?

また年収を上げる方法としては、相応の待遇を用意してくれる企業を探すことも大切です。
企業の知財部門の場合、先に述べた通り役職が上がるほど年収はアップする傾向にあります。
現在勤務している企業において、自分の専門知識、実績、語学力などに見合ったポストが与えられていないと感じた場合、自分が望む役職の求人を探してみるのも1つの方法です。
さらに、上述したように弁理士資格保有者に対する求人は、無資格者よりも年収は高いです。 働きながら弁理士資格を取得した場合、その時点でより待遇のよい弁理士への求人を探し、転職することで、年収を大きく上げることができるでしょう。
→知財の求人はこちら

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まとめ

知財として年収を上げるには?年収アップ2つのコツ

知財は、業界の技術に関する知識、知的財産法に関する知識を豊富に持つ専門職です。
年収をアップさせていくには、自身の実績や専門性、さらに企業に勤務している場合は知財部門におけるポジションを高めていくこと等が求められます。
弁理士資格の取得によって年収をさらに向上させられますが、非常に難関な資格です。
また、弁理士資格ほどではありませんが、英語等の語学力を高めることで対応できる業務の幅が広がり、待遇アップの期待ができます。

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