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【コラム】 稼げる弁護士は何が違うのか?

2013年08月08日

文系の国家資格として長らく花形だった弁護士。かつては「資格を取れば一生安泰」ともいわれ、中にはプロ野球のトップ選手にも匹敵するような億単位の収入を得るケースも実際にある。しかし、近年は若手を中心に食べていくのも精一杯という人も増えていることは耳にしたことがあるだろう。

実際、一般的な弁護士の懐事情はどうなのか?国税庁の統計によると、年収が100万円以下だった弁護士は2008年に12%だったが、リーマンショックの影響か翌09年は20%に達し、その後も同様の傾向が続いている。100万円超~500万円以下のクラスも09年以降増えており、半数近くに迫ろうとしている。その原因とされるのが司法制度改革の影響。弁護士が急激に増加したことが業界のデフレ化を招いたとされている。この結果、通常はベテラン弁護士の事務所で数年は「イソ弁」として経験を積むはずの新人は、就職先が見つからずにいきなりの独立を余儀なくされるケースもあるという。

ただし、稼げる弁護士になるために丁稚奉公的なOJTは絶対的に必要とも言えないのではないか。かなり型破りなケースになってしまうかもしれないが、橋下徹氏の歩みを振り返ると興味深い。最近は従軍慰安婦を巡る発言で一時の人気に陰りが出ているとはいえ、弁護士からタレント、政治家へとステップアップしていった過程は参考に値する部分もある。

橋下氏が弁護士を志したのは、学生時代に始めた商売でお金をだまし取られたことがきっかけで、法的な知識や理論武装といった実務面での必要性を痛感したからのようだ。弁護士になると「イソ弁」生活は1年ほどで卒業。大都会の大阪で通常は10年程度が独立のタイミングといい、当時は異例の速さだった。独立後は、普通の弁護士事務所があまり引き受けない損保業務の示談交渉を積極的に手掛けた。現在、記者会見で報道陣を相手に丁々発止のやり取りができるのも、この時にビジネスコミュニケーション能力やネゴシエーション能力に磨きをかけたからだといえる。弁護士になった当初から名刺を積極的に配るなどの人脈作りに励むといった「経営スタンス」は、大手企業の隙間を埋めるベンチャー企業の立ち位置のようだ。こうした経歴を俯瞰すると、社会的地位や年収の高さへの漠然とした憧れではなく、ビジネスパーソンとして身を立てていくという「目的」のために、弁護士資格を「手段」としてキャリア戦略的に位置付けていたことがうかがえる。

また、プロ野球選手会の顧問弁護士として活躍する石渡進介氏も、自らのキャリアパスの手段として弁護士資格を活用しているようにみえる。2004年、史上初のプロ野球ストライキ問題の折は、球団の合併を強行する経営陣に反対する選手会をバックアップ。その後、レシピ情報サイトを運営するクックパッドの経営に社外取締役として参画し、現在は弁護士活動と並行しながら、同社の執行役兼取締役を務めるなど活躍の幅を広げている。

これから弁護士を目指す人や、なりたての若手にとって、稼げるタイプになるかどうかは、諸先輩から日常業務のイロハを学ぶところからスタートだ。しかし自らのキャリアパスを長期戦略で描く視点も大事になってくる。その意味で、業界内の先達で稼いでいる方々の成功要因を自分なりに紐解くことがその一歩になる。

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(記事提供/株式会社エスタイル)

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