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【コラム】ブラック企業のレッテルが企業法務を蝕む!

2014年10月30日

【コラム】ブラック企業のレッテルが企業法務を蝕む!

企業の労働環境に悲鳴!

いまだ炎上中のブラック企業。そこかしこから叩かれるブラック企業は、企業法務にもジワジワと影響を与え始めている。7月に和歌山でブラック企業110番が開かれた。弁護士や司法書士が、長時間労働、賃金未払いなどに悩む労働者の相談に応じ、問い合わせが殺到する盛況ぶりになった。過酷な労働環境に身を置く労働者がいかに多いことかを物語っているようにも思える。ただ近ごろは、なにかと言うとブラックを連呼する風潮が目立つ。被害者意識が強いのかもしれないが、法律家に相談するケースは切羽詰まっている状況ともいえるだろう。

東京都議会がブラック企業と認定?

ブラック企業は何も民間企業とは限らない。「ブラック企業大賞2013」の特別賞に東北大学が選ばれたのは記憶に新しい。東北地区の雄とされ、旧帝大でもある東北大学が選ばれた理由は、教職員らの自殺が相次いだことへの警鐘の意味が込められている。そして今年度の「ブラック企業大賞2014」が発表された。その中で"東京都議会"が第2位で特別賞を受賞したことは周囲を驚かせている。都議会の質疑に立った女性議員に対し「早く結婚したほうがいいんじゃないか」など、男性議員がヤジを飛ばしこれが大問題となり、性差別として海外メディアでも大きく報じられた。

企業の業績を直撃!

ヤジは「環境型セクハラ」にあたると認定され、企業同様に就業環境を悪化させるとの懸念からノミネートされたという。常連となっていたワタミはノミネートの時点で外れた。何かとブラック企業の象徴とされるワタミだが、平成26年3月期の連結決算では、上場以来初の赤字となった。株主総会で創業者の渡辺美樹氏が業績低迷を陳謝。ワタミにはられた「ブラック企業との風評が業績に影響した」ことを認めた。

実際どれだけブラック企業批判が業績に影響を与えたか不明なものの、ワタミの場合、ネット・雑誌を中心に徹底的といえるほどバッシングの嵐が起きた。客商売という観点からすれば、ブラック批判の影響は少なからずあったのかもしれない。従業員、職員を自殺にまで追い込む職場環境は言うまでもなく大問題。しかしながらブラック企業の定義には、はっきりしない部分もある。離職率の高い企業はブラック企業のレッテルをはられてしまう。辞めずに働き続ける社員からは必ずと言っていいほど、「退職する個人の問題では?」とさめた見方をされる。

どちらにしても辞職の有無にかかわらず、働きやすい環境整備は時代の要請だろう。赤字転落をきっかけに職場環境の改善に取り組むワタミ。一度悪評が広まるとイメージ回復まで相当な時間がかかる。ワタミの改革は、ブラック企業の撲滅というより、日本企業における労働環境改善の急先鋒になるのかもしれない。

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(記事提供/株式会社エスタイル)

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