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【コラム】弁護士事務所の新たな挑戦!? 「かかりつけ弁護士」の試み!

2015年03月06日

【コラム】弁護士事務所の新たな挑戦!? 「かかりつけ弁護士」の試み!

弁護士事務所の試みは成功するか?

かかりつけ医はすっかり身近な存在になっている。何か身体の不調、不安があるとすぐに相談に乗ってくれる。我々が普段生活をしていると何気ない不安、心配事はたえない。この心の隙間を埋めようと法律事務所の新たな挑戦が始まっている。労働、相続といった悩みは今になって急浮上した問題ではないが、相談したいと思ってもその糸口さえ見つからない。弁護士という存在が頭をよぎるものの、ハードルの高さ、大げさにしたくない心理が働き、法律家との接点を遠ざけていく。病と同じで早めに対処すれば速やかに解決できる問題も、時間の経過とともに複雑に変化する。

高齢者にまつわる問題に一役買う「かかりつけ弁護士」

高齢者が増加するにつれて商品販売、詐欺に関するトラブルも急増。客としてはお金のやり取りがあるので、問題があれば是が非でも契約を解除したいと願うのは当たり前のことだろう。ただ、クーリングオフなどの申込みの撤回、契約解除の仕方が分からず途方に暮れる消費者が多いのが現状といえる。このような問題が発生した時、利用してみたいシステムとして成果をあげているのが"自治会ホームローヤー制度"。静岡県弁護士会が地元住民のために、「かかりつけ弁護士」として無料で電話相談に応じるというものだ。

弁護士事務所のハードルは低くなる?

このような取り組みは全国でも初めてという。静岡市内で約9000世帯を受け持つ弁護士は、『無報酬の電話相談を26件受け、このうち相続や退職問題など5件が有料の依頼になった。「最初はどんな依頼になるか不安もあったが、眠った問題を掘り起こすよい制度だ」』(読売新聞より引用)と話している。プロの法律家である弁護士は意外にも気づいていないかもしれないが、住民、市民が相談したい、訴えたい問題は潜在的に隠れている。静岡県弁護士会の試みはハードルを低くして、相談しやすい環境をつくったところがまさにポイント。

待つのではなく依頼者の相談を誘発するこの発想が素晴らしい。制度の知名度は恐らく住民にさほど浸透していないだろうが、制度の趣旨が広がれば利用する住民がさらに増える可能性は十分にある。「かかりつけ弁護士」として機能するにはしばらく時間がかかりそうだが、新たな挑戦として歓迎したい。とはいえ課題も浮き彫りになっているという。ご近所トラブルに悩む住民は実に多い。騒音、悪臭、ゴミ出しなど問題を挙げたらきりがないくらい多様なご近所トラブルがある。どちらが善か悪か判断しにくいケースも多数存在するのがご近所トラブル。

自治会ホームローヤー制度に馴染まない相談も見受けられるといい、これから依頼を受ける弁護士の力量が試されているともいえる。どちらにしても住民と弁護士の距離が縮まったことは喜ばしいことだ。

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(記事提供/株式会社エスタイル)

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