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【コラム】高齢者が犯罪に走るワケとは?

2015年10月02日

【コラム】高齢者が犯罪に走るワケとは?

高齢者による犯罪が増加

高齢者による犯罪が増えている。高齢化が進み、高齢者数が相対的に多くなった結果、高齢者による犯罪が増えた、という分析がある。高齢者の絶対数が多くなれば、それだけ高齢者による犯罪も増えるというのは、当然のことかもしれない。

しかし、高齢者の刑法犯検挙数の増加は、高齢者人口の増加以上のペースで進んでいるのが現状だ。1990年から2013年までの間に、高齢者の刑法犯検挙数はなんと7倍にも増加しているが、その間の高齢者人口の増加は約2倍でしかない。

なぜ高齢者による犯罪が増えているのか?

なぜ犯罪に走ってしまう高齢者が増えているのだろうか。背景として高齢者の"孤独や孤立"があるといわれている。身寄りがなく、完全に社会から断絶している高齢者の感性は、社会の共通認識として理解されている倫理基準や一般常識から乖離してしまいやすい。何かの拍子に暴走してしまい、気付いたら取り返しのつかない罪を犯していた、というケースが多いように思う。

また、現在、高齢者に区分される人たちが育った時代の社会環境に原因を見出そうとする人もいる。現在の65歳以上の人々が育った時代は、現代の若者たちには想像もできないほどの勢いで、産業構造や家族の在り方、個人の価値観などが変化していった時期であった。また、現代ではあたりまえの社会のセーフティネットが未発達で、一度道を踏み外せば、元の生活に戻ることは難しかった。まさに弱肉強食の時代であり、現在のように、誰もが当たり前にルールを守っているというわけではなく、小さなルール違反はある程度許容された時代だった。

核家族化も原因のひとつ

高齢者による犯罪が増えている原因としてもうひとつ挙げられるのが、核家族化の進行である。高度成長期に入る前には、1世帯に数世代が一緒に生活するのが当たり前だった。兄弟や親戚が地域にまとまって生活しており、いざとなれば独り身の高齢者を引き取ることもできた。

仕事ができなくなった高齢者は、子供夫婦が仕事している間、孫の子守りや掃除、洗濯など、家族のために役割を与えられ、その代わりに、死ぬまで面倒を見てもらうことができたのだ。

しかし、高度成長期以降、核家族世帯が急増し、その結果、独り身の高齢者の世話をできる人がいなくなってしまった。子供のいない高齢者や、子供との関係が断絶している高齢者は、かつてであれば、近所に住む兄弟や親戚が面倒を見、社会とのつながりを持たせることができたが、現代ではそれもできない場合がほとんどである。

これらを踏まえると、高齢のために仕事ができず、生活苦と孤独による絶望から、犯行に及んでしまう高齢者の姿が浮かび上がってくる。認知症による事実誤認なども、犯行の原因である場合が多いというが、いずれにせよ、高齢者を保護する制度が、現在の家族構成と合致していないということがいえるだろう。

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(記事提供/株式会社エスタイル)

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