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【コラム】競業避止義務違反が成立? コカ・コーラの社員がペプシ・コーラを飲み解雇される

2015年10月08日

【コラム】競業避止義務違反が成立? コカ・コーラの社員がペプシ・コーラを飲み解雇される

米国でも珍しいケース!

にわかには信じがたいニュースが、アメリカ合衆国のニュース専門放送局であるCNNテレビにより報じられた。コカ・コーラ社の従業員が、仕事中にライバルであるペプシ社のコーラを飲んだため解雇されたというのだ。解雇された男性は、カリフォルニア州でコカ・コーラ社の配送ドライバーをしており、休憩中にペプシ・コーラを飲んでいたところ、この様子を目撃していた者に通報されたという。男性ドライバーがコカ・コーラ社の作業服を着ていたため、ペプシ・コーラを飲んでいる姿に違和感を覚えたのだろう。しかし、このことが原因で勤めていたコカ・コーラ社から解雇を言い渡されたことについては驚いてしまう。実際、解雇が比較的行われやすい米国でも、ライバル社の製品を手にしただけで解雇されるケースは極めて例外的なようだ。男性ドライバーは納得がいかず、裁判を起こした。

カリフォルニアでは州法により違法とされる!

ここで解雇の根拠となったのは、競業避止義務の違反である。競業避止義務とは、在職中に使用者の不利益になる競業行為(情報の漏洩や競業他社への就職など)をしてはならないとする義務のことだ。雇用される際に競業避止義務契約を結んでいる場合には、それに従う必要がある。米国では、入社時に競業避止義務契約または業務に関する機密保持契約を結ぶことが一般的だ。コカ・コーラ社は、男性ドライバーがこの競業避止義務に違反したと主張している。しかし、カリフォルニア州では州法により、競業避止義務契約の規制が設けられている。そのため、男性ドライバーの解雇事由について判然としない部分がある。そもそも、競業避止義務の順守が特に求められるのは、取締役・管理職・技術者など企業の中枢部門に位置する人々だ。従業員の地位が、競業避止義務を課される必要性が認められる立場であるかが判断基準のため、この男性ドライバーに当てはまるかについては疑問が残る。

競業避止義務の拡大解釈を懸念!

コカ・コーラ社の解雇問題は、同社従業員がペプシ・コーラを飲むことで会社に対する侮辱的行為解雇が成立し、解雇は正当性を有すると主張されている。これに対して、コカ・コーラ社の解雇事由は理不尽であると労働組合は反発しており、米国内でも男性ドライバーの処分に対して疑問が残っている。男性ドライバーの日ごろの勤務態度には問題がないものの、同僚を労働組合へ勧誘する活動に熱心だったことから、会社首脳に目をつけられてしまい、今回のような結果になったのではないかと解釈する説もでている。それにしても、ライバル社の商品を購入しただけで競業避止義務違反と解釈するのは、本来の競業避止義務の範囲を超え、拡大解釈してしまっているのではないか。なんにせよ、コカ・コーラ社が"ペプシ・コーラを飲んだ"からと述べたため、騒ぎがここまで大きくなったことは間違いない。

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(記事提供/株式会社エスタイル)

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