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~女性ならではの視点から次の時代へ~【コラム】

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安心と信頼を得るには?女性弁護士に学びたい4つのポイント
~女性ならではの視点から次の時代へ~【コラム】

2017年12月05日

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最近、ようやく女性の弁護士の割合も増えてきていますが、実際の社会が男女半々であるのと比べ、弁護士の業界は、まだまだ男性が多数を占めています。
世間一般でも「弁護士と言えば男性」のイメージが強いからか、女性の場合、あえて「女性弁護士」という表現が使われることもあります。本コラムのタイトルもそうですね。

もし、依頼者と面談したとき「弁護士の先生というから、てっきり男性の方かと思っていました。女性の方って、珍しいですね。」などと言われ、性別について反応されてしまうと、依頼者が性別について少なからず不安視している可能性があり、そのことを意識しながら相談を受ける必要が出てきます。

そもそも、弁護士資格には学校の入試や定員のような男女の枠や区別はなく、当事者である弁護士同士では女性であることが強調されるわけではありません。そのため、弁護士の中では男女を問わず、性別で区別があることに違和感をお持ちの方もあるでしょう。しかし、考え方を変えてみると、そうした依頼者に昔と今の職業観、男女の価値観の違いに気づいてもらうことができると、意外にも「学ばせてもらった」と、長期的なビジネスパートナーとして頼られる存在になることがあります。

後になってから、依頼者に「実は、女性の弁護士の先生で大丈夫かと思ったけれど、お願いして本当によかった」と言われるケースは少なくありません。ここでは、一般的にありがちな「女性ならでは」(女性弁護士ならでは)という、ある種の思い込みに対して、上手に気づきを与えるヒントを紹介していきます。それが、安心と信頼の基盤を構築していきたいすべての弁護士にとって、男性か女性かという視点ではなく、人間性を大事にしていくことにつながるからです。

自信や態度の強さより、時間や約束ごとをしっかり守ることで安心してもらう

信頼されるビジネスパーソンは、例外なく時間と約束ごとをしっかり守ります。これは男女も職業も問いません。女性であるから、あるいは、年が若いからという理由で弁護士として不利という思い込みをされたり、不安そうな顔をされたりしたとき、そのことを申し訳なく思う必要はありません。依頼者を不安がらせる必要はありませんが、等身大以上に自分を大きく見せる必要もありません。

安心を提供するには、プロとして当然のことを、日々続けていくことです。たとえば、子育て期間中で仕事との両立が大変であっても、それぞれの家庭の違い、さまざまな働き方の違いがありますから、それらを職場がどのように受け入れてきたのか、仕事の環境が対応力を左右します。それは弁護士も例外ではありません。周囲と連携して乗りきれれば、それでもよいのです。環境を整えるのも、環境を選ぶのも、仕事のうちです。

常に誠実に対応すれば、女性であるか男性であるかに関係なく、個人としての信用がついてきます。多様なライフスタイルの人たちが協力して仕事ができる場をつくるには、仕事の基本を大切にして、自分と異なる他者を受容し、生かせる力が必要です。そうした組織が、組織としても信用されるのです。

弁護士には「話す力」と「聞く力」、どちらも必要である

世間では、離婚問題への対応は、男性弁護士よりも女性弁護士のほうが良い、と思われていることがあるようです。依頼者が女性である場合、女性の先生のほうが話を聞いて共感してくれるという期待が、相談の実績となって積み上がっていったパターンや、男性が依頼者であった場合でも、複雑な当事者、家庭の事情をそのまま受けとめて理解してくれたということがあるようです。お金のこと、親権・子どものこと、そもそもの原因となったことなど、離婚問題では話の聞き方にもデリケートな気づかいが求められます。

近年は「離婚に強い、女性弁護士」というPRが反響を得ている例もありますが、そこには、段取りや手続き、法律論だけではない、依頼者の話を親身になって聞く姿勢が、大きな信頼や安心を生んでいることも多々あるでしょう。女性に限らず、そうした感情面にも配慮できる弁護士も増えてほしいという、社会的なニーズであるといえます。

弁護士の敷居の高さは、取り除ける

依頼者が「敷居が高い」と思ってしまうのは、なぜでしょうか。弁護士という職業に権威があるからでしょうか。立派で大きな実績を輝かしくPRしているからでしょうか。いずれにせよ、実績のPRにおいて「自分が何をしてきたのか」を伝えすぎてしまうと、依頼者は気後れしてしまいます。弁護士の自分の存在を大きく見せることより、依頼者を応援したいという姿勢を見せていきましょう。
最近の弁護士は、多くの方がホームページを作っています。勤務弁護士も、いろいろなサイトに登録をして、多くの相談を受けようとしています。ホームページを作るときにも、多様な依頼者の声を掲載したり、初めて依頼するときのQ&Aを載せたりすることで、相談の際の敷居を下げることができます。

表現やコミュニケーションに、共感力やセンスの良さを取り入れる

たとえば、事務所に置く書籍や写真、雑貨などについても、少し自分の趣味を取り入れてみるとよいといわれます。そこから会話が生まれ、その後の話が円滑に進むこともあります。高級な置き時計や絵画のほうが信頼できるという人もいるでしょうが、そうしたものからは権威や高価さを感じてしまいます。場における共感や、美的センスをもう少し重んじてもよいのではないでしょうか。

女性弁護士の方に、女性ならではの話を聞きたがるのは、男性の方が多いようです。自分と異なるもの、違いが気になってしまうのでしょうか。物事を見るときに、違う点から見るのか、同じ点から見るのか。受容できる姿勢かどうかは、そうしたところからもわかります。
弁護士との会話は、基本的には「相談」です。法的に、論理的に正しいとされる答えを伝えることも大事ですが、その前に、人として共感できる土台づくりや関係性の構築を心がけるとよいでしょう。感情が高ぶっているうちは、冷静な対話も難しいものです。リラックスして相談できる環境を作ることも大事ですし、その下敷きとなるのが、細やかな共感力や美的センスであるといえるでしょう。

いかがでしょうか。女性ならではと思われることが多い「安心感」「聞く姿勢」「相手を立てる」「細やかさ」などというものは、日ごろの小さな行動の積み重ねで、男女の性別に由来することなく、実行できるものであるといえます。
ここで述べてきたこととは逆の、自信を持って話し、武勇伝を語り、大きなことを成し遂げようとする弁護士が多いことの裏返しかもしれません。男性は女性から、女性は男性から。それぞれ学ぶことや教えられることがあると思って助け合うことが、相互理解の第一歩といえます。


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(記事提供/株式会社エスタイル)

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