弁護士の仕事がつらい!自分に合う職場の見つけ方とは?
司法試験に合格し、晴れて弁護士になったものの、「辞めたい」と考える方も多いようです。
弁護士は一般的に「憧れの職業」ですが、その半面「苦労の多い職業」とも言われています。
今回は、「弁護士の仕事がつらい」と感じる主な理由や対処法を解説するとともに、転職を検討している弁護士に向けたおすすめの転職先をまとめました。
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弁護士の仕事がつらいと感じる理由とは?
弁護士が「仕事がつらい」「辞めたい」と感じる理由としては、下記の4点が挙げられます。
・仕事量が多く、プライベートの時間が取れない
・高いレベルの仕事が求められ、プレッシャーが強い
・思ったよりも年収が高くない
それぞれの内容について、以下で詳しく見ていきましょう。
仕事量が多く、プライベートの時間が取れない
弁護士の仕事をつらいと感じる理由のひとつが、仕事量の多さです。複数の案件を並行して進めていく必要があり、どの仕事も単純作業ではないため、時期を問わず日常的に忙しい傾向があります。
時には深夜労働や休日出勤を強いられることもあり、プライベートの時間を確保しづらい状況が一定期間続くケースもあります。
人によっては、仕事量の多さによる激務の日々が大きなストレスに感じる場合もあるでしょう。
高いレベルの仕事が求められ、プレッシャーが強い
弁護士の仕事に対するプレッシャーをストレスに感じ、「つらい」「辞めたい」と感じる方もみられます。
先述のように日々激務をこなしながら、ひとつひとつの案件においては緻密な作業や丁寧な対応が求められ、非常に高いレベルの仕事が求められます。
また、依頼者の人生を大きく左右する案件を取り扱うため、常にプレッシャーと隣り合わせです。
そのような責任ある仕事は大きなやりがいを感じられる一方で、人によって、あるいはプレッシャーの度合いによっては精神的負担となる場合もあります。
想定よりも年収が高くない
弁護士は他職種と比べて年収が高い印象がありますが、近年は司法制度改革による弁護士人口の増加に伴い、平均年収が低下傾向にあります。
具体的に数値を見ていきましょう。
日本弁護士連合会の調査では、2022年の弁護士登録者は44,101人です。司法制度改革前の1999年は16,731人であり、2.5倍以上も増加していることが分かります。
また、同会が10年毎に実施している「弁護士業務の経済的基盤に関する実態調査」では、2020年における弁護士の収入は2,558万円、所得は1,119万円、10年前の2010年は収入3,304万円、所得1,471万円と、いずれも減少しています。
そのため、人によっては「思っていたよりも年収が高くない」と感じる場合もあるようです。
また、仕事量と責任の重さに対して、「割に合わない」と感じる方も少なくありません。
年収の満足感が高ければ、多少の激務も納得感がありますが、年収に不満があるとストレスは溜まる一方でしょう。
人間関係が良くない
他職種と同様に仕事上の人間関係で悩むケースも多くみられます。
たとえば大手の法律事務所ではチームで仕事をすることが多く、チーム内の人間関係が仕事のやりがいや楽しさを大きく左右するといっても過言ではありません。
また、中小規模の法律事務所では、仕事は個々に行うケースが多いものの、在籍している弁護士との関係性が密になりやすい傾向があります。
もし事務所内で誰かとトラブルになった場合、規模の小さな環境下で引き続き勤務することに大きなストレスを感じることになるでしょう。
仕事がつらいと感じた時の対処法
弁護士の仕事がつらいと感じたら、何らかのアクションをとって対処することが大切です。
ここでは、考えられる対処法を4つピックアップしました。
1.ストレスを感じない職場に転職する
2.プライベートを充実させてストレスを解消する
3.現在の職場で解決方法を見つける
4.独立開業する
具体的な方法について、以下で詳しく解説します。
1.ストレスを感じない職場に転職する
もし「今の職場が自分に合わない」と考えた場合は、転職によって解決につながる場合もあります。
抱えているストレスの原因を見極め、同じようなストレスを感じない職場への転職を目指すことが大切です。
たとえば仕事量が原因でつらいと感じる場合は、残業や休日出勤の少ない職場を探すとよいでしょう。
また、中小規模の密な人間関係で悩んでいる場合は、大手の法律事務所への転職を検討したり、社風を重視して転職先を決めたりする対処法がおすすめです。
2.プライベートを充実させてストレスを解消する
弁護士の仕事に大きなストレスを感じていると、「息抜きをする気分になれない」と考える方も多いでしょう。
しかし、仕事ばかりの日々では悩みから抜け出せないため、意図的に息抜きの時間を設けてメリハリをつけることが重要です。
たとえば旅行や外食、ジムで身体を動かすのもよいでしょう。
プライベートを充実させればストレス解消になり、自然とポジティブな角度から悩みと向き合えるようになります。
3.現在の職場で解決方法を見つける
転職を考えるのもおすすめの対処法ですが、まずは現在の職場での解決方法を探してみるのもひとつの方法です。
自分ひとりで解決策を見つけることは難しい場合は、信頼できる上司や先輩などに相談してみるとよいでしょう。
もし職場内に相談相手が見つからない場合は、親しい友人や家族などでも構いません。
誰かに悩みを聞いてもらうことで精神的負担が軽くなるほか、自分では考えつかないような解決策を提案してもらえる可能性もあります。
4.独立開業する
「自分らしいスタイルで弁護士業務を行いたい」と考えている場合は、独立開業するのもおすすめです。
もちろん自ら顧客を開拓する難しさなどもありますが、自分の目指す働き方がある方にとってはこの上ない選択肢といえるでしょう。
ただし、開業するには資金等の準備が必要で、気軽に行えることではありません。
いずれ独立開業するにしても、準備が整うまで現在の職場で勤務するのか、それとも一旦転職してから準備を進めるのかを慎重に検討することが大切です。
弁護士におすすめの転職先候補
続いては、弁護士におすすめしたい転職先候補をいくつかご紹介します。
つらい悩みの解決に向けて転職を検討している方は、ぜひ以下のようなジャンルの求人を探してみてはいかがでしょうか。
法律事務所
最も一般的といえるのが、他の法律事務所への転職です。
主に個人を対象とする「民事系法律事務所」や企業案件に特化した「企業系法律事務所」など、事務所によって顧客や取り扱う案件が異なります。
ご自身がやりがいを感じられる仕事内容の事務所を選ぶとよいでしょう。
一般企業(インハウスローヤー)
仕事量の多さやワークライフバランスが原因で「弁護士の仕事がつらい」と感じている場合は、企業の法務部・コンプライアンス部門などで勤務する「企業内弁護士(インハウスローヤー)」がおすすめです。
基本的にその企業の規約にあわせて勤務スケジュールが決まるため、一般的な法律事務所のように残業が続いたり、休日出勤が発生したりすることは少なく、精神的に余裕を持って仕事に臨めるでしょう。
他、法律知識が活かせる仕事
弁護士資格保有者は、無試験で弁理士、税理士、社会保険労務士、行政書士、海事補佐人に登録できます。
そのため、弁護士業以外の業種に転職するのもひとつの方法です。
また、弁護士資格を持っていれば税理士や社労士などにも登録できるため、「弁護士以外の仕事がしたい」とお考えならぜひ検討してみるとよいでしょう。
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まとめ
弁護士の仕事がつらい場合は、まずはつらいと感じる原因としっかり向き合うことが大切です。
そのうえで今回ご紹介した対処法の中からご自身に適した方法を見極めて、実践してみてはいかがでしょうか。
もし他の法律事務所や他業種への転職をスムーズに行いたい場合は、士業・管理部門特化型転職エージェントとして30年以上の実績を誇るMS-Japanにご相談ください。
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つらいと感じる原因を解消し、弁護士としての仕事とプライベートの充実に向けて大きな一歩を踏み出しましょう。
この記事を監修したキャリアアドバイザー
大学卒業後、旅行代理店にて法人営業を約3年。20代でMS‐Japanへ入社。
企業の採用支援(リクルーティングアドバイザー)を約8年、求職者の転職支援(キャリアアドバイザー)を約5年経験。
両ポジションでチームマネジメントを経験し、キャリアアドバイザーとしては複数回にわたり支援実績数NO1を獲得。リクルーティングアドバイザーにおいても入社1年半後にチームマネジメントを経験させていただきました。現在は子育てと両立しながら、常に社内でトップ10以内の採用支援実績を維持。
経理・財務 ・ 法務 ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!
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