法律事務所の面接対策!弁護士もパラリーガルもよく聞かれる質問は…

更新日:2023/10/03
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法律事務所の面接対策!弁護士もパラリーガルもよく聞かれる質問は…

管理部門・士業の転職

法律事務所の面接対策!弁護士もパラリーガルもよく聞かれる質問は…

法律事務所は、弁護士が経営・所属するオフィスです。 しかし、弁護士だけでなく、事務スタッフ(法律事務職)やパラリーガル等も一緒に仕事をしているので、 弁護士資格がなければ働けない職場ではありません。この記事では、法律事務所へ就職するための面接対策について解説します。

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法律事務所の面接では何が求められるのか?

法律事務所では、弁護士だけでなく、司法試験の合格歴がない事務スタッフも働いています。 また、法律事務所の事務スタッフには、経理などの一般事務だけでなく、パラリーガルや弁護士秘書といった職種もあります

事務スタッフや弁護士秘書には法律の知識が必要ありませんが、パラリーガルは弁護士業務を直接的にサポートする補助職のため、 一定水準以上の法律知識を身に付けておく必要があります
パラリーガルの中には、将来的に弁護士になろうと志している人もいれば、法科大学院や予備試験・司法試験を撤退してパラリーガルに転身した人や、行政書士・司法書士等の資格を取得し、法律分野のプロフェッショナルとして働いている人など、様々な背景を持つ人々がいます

では、法律事務所の面接は、どのような雰囲気なのでしょうか。
結論から申し上げると、一般企業の採用面接とほとんど変わりません。 法律問題を扱うため、事件に巻き込まれて精神的に弱っている人が出入りしているなどの特殊性はありますが、 組織で仕事をしていて、チームワークや協調性が問われる点は一般企業と変わりません。
そのため、面接では専門知識やスキルよりも、人柄やコミュニケーションのスキルなどがチェックされると心得ておきましょう。


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面接前に準備しておくこと

面接前の準備も、一般企業の就職活動で行う内容とほとんど変わりません。
面接担当者からどのような質問が来るのかを想定して、ある程度の回答は用意しておきましょう。 弁護士以外の事務スタッフに対する面接では、「なぜ法律事務所で働きたいのか」という質問は必ず来ると考えておきましょう。 他にも以下のような質問をされることが多いです。

前職の退職理由

「前職の退職理由」も質問の定番です。これも答えを準備しておかないと、つい前の職場に対する不満や愚痴がポロッと出てしまうので、前向きな退職理由を用意しておくようにしましょう。

これまでの経歴

これまでに働いた法律事務所での経歴とそこで培った経験・スキルについても必ず質問されます。
しかし経歴が長いほど、その場で考えて正確に答えることは難しいものです。
面接を受ける前に、自分の経歴とそこで身に付けた能力をまとめておき、その内容を覚えておきましょう。
この質問に深く、オリジナリティーのある内容を説明できれば、転職の成功が見えてきます。

将来のキャリアプラン

今後どのような弁護士になりたいのか、転職後に法律事務所でどのような活躍をしたいのか、といった将来のキャリアプランも質問されるのが通例です。
特に弁護士の場合は、興味のある分野などについても質問されるケースがあるため、そういった質問にも回答できるように下調べをしておきましょう。

応募した法律事務所の志望理由

この質問には、法律事務所への転職を望んでいる場合、必ず回答できるように準備しておきましょう。
面接の際、確実に質問されると予想されるからです。
応募した法律事務所のどこに自分の志望がマッチしたかを具体的に答える必要があります。

注目すべき項目としては、法律事務所が行っている業務の内容(対応分野)、働き方、法律事務所の規模などがあります。
また、「先輩やお世話になっている人から、応募先の法律事務所の良い点を聞いた」、「応募先の法律事務所が担当している案件をニュースで見て、感銘を受けた」といった自分なりの特別な情報源・エピソードなどがあれば、 その内容に触れるのも一つの方法です。


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いざ面接!注意しておくこととは

簿記検定や秘書検定などの資格があると、法律事務所での就職に有利なのは確かですが、 履歴書などでアピールしていれば十分です。面接の場では人柄のアピールに専念するようにしましょう。 基本的な挨拶や礼儀、座っているときの姿勢や表情などに気を付けたいところです。

弁護士が面接を担当する場合もありますし、それまで弁護士と接点がなかった求職者は、 思いの他緊張して、答えがしどろもどろになることもあるようです。 しかし、緊張で回答が思うように行かなくても、採用になる可能性は十分にあります。緊張のことは気にせず、 誠実さや熱意、飾らない自分の本質を伝えるように心がけましょう。
一般事務職や秘書を志望しているのであれば、例えば民事事件と刑事事件の区別を理解していない受け答えをしたとしても、 それだけで不採用になることはありません。

一方で、弁護士やパラリーガルとして法律事務所での採用を目指す場合には、 人柄だけではなく、受け答えの論理性や基本的な法律素養もさりげなくチェックされていると思うべきです。

質問の意味を取り違えていたり、前の回答との論理矛盾が見られたりすると、 面接官からマイナス評価をされてしまうので、注意が必要です。 正確な法律知識や論理的思考能力によって、クライアントを法的トラブルから救う職業ですので、 その武器・道具をしっかりと使いこなせるかどうかも面接の場で問われる場合もあります。

面接でよくある質問

法律事務所の面接でよくある質問をまとめてみます。

質問事項 回答のポイント
法律事務所を志望する理由 個人的な理由と社会貢献的な理由をミックスしましょう。
当事務所を志望する理由 自分自身の経験と事務所の取り扱い業務をミックスできると良いでしょう。
前職の退職理由 前向きな理由を考えておきましょう。
スキルの確認 秘書としての能力、パソコンスキル、民事訴訟法についての知識など。できることには「できる」と自信を持って答えましょう。
キャリアのビジョン 事務所でどのような役割を担っていきたいか。
自己PR(長所や短所、友人からの評価など) 自分のアピールポイントと課題と思っている点を、いくつか挙げられるように考えておきましょう。
人間関係は得意か? ただ「得意です」と答えるのではなく、人間関係で苦労し、その末に改善したことなどを話せると良いでしょう。
家族関係や学生時代に夢中になったこと、趣味、特技など 人柄や、仕事をする目的などを知るための質問です。
将来の目標 自分のキャリアプランをしっかりと話しましょう。
「何か質問はありますか?」 応募先に対する 質問は複数用意しておきましょう。質問をしないと、意欲や興味がないと判断されることもあります。 ただし、給与や待遇についての質問は避けたほうが無難です。

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実務経験者・未経験者別よくある質問

法律事務所での就業経験あり

すでに法律事務所での就業経験がある場合、面接の際に質問されやすいのは転職理由と、転職先がその事務所である必要性です。

転職理由については、基本的には前職を辞めて転職を決断した理由について質問されます。 その場合は、「現在働いている職場で、あなたが考えている理由・希望を実現できないのはなぜか」 「どのような転職先であればあなたの希望を満たせるのか」「うちの法律事務所であなたの希望が満たせると思えるのはなぜか」 との質問に回答できるように準備しましょう。

また、現在働いている職場で、自分が希望する環境へと改善しようと努力した経験があれば、 その点も説明する必要があります。そして、それがうまくいかなかった理由も整理しておきましょう。

法律事務所での就業経験なし

司法修習生など未経験者が法律事務所の面接で質問されやすいことは、学生時代に学んだこと、弁護士を希望した理由です。

学生時代に学んだことについては、具体的な学習内容と有名な人であれば教官の名前、 さらに学んだことから何を感じたのかを答えられるようにしましょう。 面接の場では、学んだという事実だけではなく、そこから何を感じ、考えたのかを質問される可能性が高いです。
もしサークル活動をしていて、面接の場でアピールできるような実績・経験があるならば、それも学んだこととして答えても良いでしょう。

弁護士を希望した理由は、司法試験合格者は弁護士以外にも裁判官や検察官の道もあるわけですが、 その中から弁護士を志した理由を説明できるように準備する必要があります。

この場合、「困っている人を助けたい」との思いが基本になるケースが多いですが、 できれば自分なりの特別なエピソードを語れると、面接官の印象に残りやすいです。

個別・グループ面接で評価される受け答えとは

個別面接では、できるだけ明朗な雰囲気での受け答えに努めて、聞かれた質問に端的に答えるようにしましょう。しゃべりすぎは禁物です。

グループ面接の場合は、協調性も基本的なコミュニケーション能力として審査されている可能性が高いです。 出しゃばりすぎるのも問題ですが、面接が停滞しない程度に積極性を見せるのは大切です。


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オンライン面接で気を付けるポイント

最近ではオンライン面接が主流ですが、その場合に必ず準備しておくべきなのは、安定した通信環境です。

面接に使用する機器としてはスマホやパソコンなどがありますが、基本的にパソコンを使うことをおすすめします。 スマホやタブレット端末だと倒れる危険性があり、パソコンならば安定して使えるからです。マイク付きのイヤホンを使うと、双方とも話声が聞き取りやすくなります。

また、面接中に家族やペットが割り込んできたりしないように、事前に環境を整えることも大事です。
オンライン面接は開始時刻の10分前にはスタンバイするようにし、スマホの通知をオフにするなど、雑音が生じないようにします。 事前に身だしなみを整えておくことも重要です。対面の面接と同じく、外見の印象は面接の成否を大きく左右します。 面接用の部屋に入ったときは、対面時と同じく、必ず最初に挨拶をしましょう。

面接が終了したときは、画面が消える前に必ずお礼と、「失礼いたします」の言葉を述べましょう。 誠意のある態度が好印象につながることは、対面・オンラインのどちらでも共通です。


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法律事務所の面接対策はエージェントの活用がおすすめ

実際に法律事務所の面接対策を行うなら、専門の特化型エージェントを活用することをおすすめします。その理由は主に三つあります。

法律事務所に詳しいキャリアアドバイザーによる面接対策

特化型エージェントは法律事務所への転職成功事例を多く持ち、過去の実績やデータをもとに、専任のアドバイザーが面接対策を行います。
面接で聞かれそうな内容については事前にしっかりと対策を練れるので、当日はたじろぐことなく、 堂々と質問に答えられるでしょう。各種応募書類の添削にも対応していることも多いです。

情報量が多い

エージェントを使う最大のメリットは、効率よく多くの情報を収集できることです。
少し前までは、知人の紹介・ひまわり求人などで就職活動をすることが主流でした。
しかし得られる情報が不確かだったり、必要最低限の情報しかなかったりすることも多く、法律事務所への転職活動に役立たないことがよくあります。
一方、特化型エージェントであれば、信頼できるトレンド情報をいち早く収集できます。

トラブルが防げる

エージェントを使用しない場合、法律事務所に直接応募することになりますが、その際に口約束での条件提示でトラブルが発生してしまうこともあります。 エージェントを活用すれば、書面での採用通知もあり、安心して就職・転職を行えます。

弁護士向けエージェントの中でも、MS-Japanは士業・管理部門に特化した転職エージェントで、多数の法律事務所への転職支援実績があります。 実際に転職を検討される場合は、ぜひ一度ご相談ください。


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まとめ

弁護士が求められる法曹としての知識・スキルと、法律事務所への転職活動を成功させるために必要な知識・スキルはまた別物です。 どれだけ実績のある弁護士でも、面接の場でどのような質問をされるのか、事前にどのような対策をするべきなのか、 などのポイントを理解していなければ、転職を成功させることは難しいでしょう。
また、コロナ禍以降、オンライン面接が定番となっているので、そのための準備・対策を考えておく必要もあります。

MS-Japanは士業・管理部門に特化した転職エージェントです。法律事務所への転職を希望する場合は、 ホームページにてご登録の上、お気軽にご連絡ください。

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この記事を監修した人

大学卒業後、新卒でMS-Japanに入社。
法律事務所・会計事務所・監査法人・FAS系コンサルティングファーム等の士業領域において事務所側担当として採用支援に従事。その後、事務所側担当兼キャリアアドバイザーとして一気通貫で担当。
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