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司法試験に失敗してしまった後のキャリアとは

2018年10月03日

司法試験に失敗してしまった後のキャリアとは

以前に比べ合格枠が増えたとはいえ、司法試験はまだまだ難関です。失敗することもあります。では、司法試験に失敗した後、社会人としてどのようなキャリアに向かうといいのでしょうか。

司法試験の失敗とは?

司法試験の失敗とは、不合格ではありません。不合格でも来年また、司法試験を受験できるのであれば、不合格の事実を「司法試験の失敗」と呼ぶべきではないでしょう。

失敗といえるのは、来年以降、受験できなくなったときです。
司法試験には「5年間で5回」の受験回数制限があるので、初受験から5年間合格できなければ、その制限を使い切ることになります。司法試験のルール上、「司法試験の失敗」といえるかもしれません。

また、受験回数制限を使い果たしていなくても、来年以降の司法試験を受験できない事情が生じることもあります。
たとえば、仕事や家事、育児が忙しくなり、受験準備をする時間を取れなくなった場合、あるいは、成績をアップさせるための講座や答案練習会など、受験準備に要する費用を捻出できなくなる場合もありえます。この場合も、司法試験受験の世界から撤退せざるをえませんので、「失敗」といえるかもしれません。
法曹界以外への興味・関心が強くなり、司法試験の受験に対するモチベーションを維持できなくなることも、司法試験に関しては「失敗」と呼ぶこともできるかと思います(新しい目標ができたのですから、大きい視野でみれば素晴らしいことです)。

 就職活動で新たなキャリアをスタート

司法試験に失敗しても、人生に失敗したわけではありません。ただ単に、「弁護士・裁判官・検察官」という3つの職業に就くルートがなくなっただけです。他に職業は無数にあります。

とはいえ、司法試験受験や法科大学院で学んだ知識やスキルを、ダイレクトに活かせる道のほうが、新たな就職を目指す先としては合理的な選択といえます。

司法試験などで身につけた法律知識を活かせる就職先としては、「一般企業の法務部」「法律事務所のパラリーガル」が代表的です。

ただし、一般企業の法務部を目指すことも、それはそれで厳しい道のりです。総務部などとは別に法務部が設置されているのは、大企業が中心です。そして、組織内弁護士(インハウスローヤー)や、高学歴の優秀なスタッフが所属するなど、少数精鋭の部署となっていることが多いので、狭き門ではあります。

司法試験に対して、箸にも棒にもかからない成績なら、なかなか入り込めない領域かもしれません。論述式までクリアしていた、あるいはギリギリで最終合格を果たせなかったぐらいの実力の持ち主であれば、一般企業の法務部にチャレンジしてもいいでしょう。

ただ、「司法試験に失敗」した人は、法務部にこだわらなくても、ひとまず就職先にありつくことが大切です。別の部署で法律に詳しかったら、それだけで希少価値ですし、後の配置転換で法務部に配属されることもありえます。

また、法律事務所のパラリーガル(弁護士補助職)としての就職も目指せます。一般的な事務スタッフよりも法律や判例に関する深い知識やリサーチ能力が求められますので、専門職としての誇りをもって仕事を進められます。

失敗から大成した人は多くいます!

失敗から大成した人は多くいます!

司法試験に失敗し、そこから大成した代表的な著名人として、小沢一郎氏(衆院議員)や、御手洗冨士夫氏(経団連名誉会長)、河村たかし氏(名古屋市長)を挙げることができます。受験の過程で中途半端でない法律知識を身につけていることもあり、さらに人脈をうまく広げられれば、政界や財界の中心的な人物として活躍することもできます。

大手寿司チェーン「すしざんまい」を展開する株式会社喜代村の代表、木村清氏も、若いころに自衛官を退いた後、中央大学法学部に在籍して択一試験まで合格しましたが、後に断念して一般企業に就職したそうです。

元TBSアナウンサーで、日本大学法学部新聞学科教授を務めている柴田秀一氏は、学生時代に司法試験の受験経験があるそうですが、法曹界から転身し、放送業界で成功を収めています。

タレント・芸能人の中でも、阿藤快氏、杉村太蔵氏は、司法試験を数回受験した経験があります。かつて「お笑いスター誕生」でデビューし、法律漫談家として知られるミスター梅介氏も、その活躍の裏で司法試験に何度となくチャレンジしていました。

『子連れ狼』の原作者として著名な、漫画プロデューサーの小池一夫氏も、かつて、小説家の道を断念した後に、司法試験を3度受験しましたが、いずれも不合格に泣いたといいます。

働きながら再チャレンジも可能

司法試験を退いて、就職した後でも、まだ法曹界に未練が残っているのであれば、働きながら司法試験の勉強を再開し、また受験を続けることもできます。もっとも「初受験から5年間」という受験制限を超えていないことが条件です。

また、司法試験の世界から足を洗って就職したとみられている場合は、そのままでは再挑戦が職場の人々の理解を得られない場合があります。もし、合格した場合には円満に退職できるよう、会社に戻って組織内弁護士として貢献することを約束するなど、うまくコミュニケーションを採っておくことが重要です。

まとめ

前向きに挑戦する気持ちがもっとも重要ですが、失敗したときのことも頭の片隅に置いたうえで、受験を続けたいものです。たとえ司法試験の受験を辞めても、人生は終わりません。ひとしきり、泣いたり落ち込んだりした後は、また前を向いて別の領域へ歩んでいきましょう。

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