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社会人から弁護士へ~社会人経験あり弁護士の転職についても解説

2019年01月30日

社会人から弁護士へ~社会人経験あり弁護士の転職についても解説

社会人として働きながらも、法廷ドラマを観たり、仕事で弁護士と交流する機会があったりすると「弁護士になりたい」と憧れる人がいるようです。社会人から弁護士へ転身するのは、かなりの困難がありそうですが、可能性はあるのでしょうか。

社会人から弁護士になることはできるのか?

社会人から弁護士に転身することは、十分に可能です。旧司法試験の時代から、社会人として会社に勤めながらも、通勤の時間帯を活かして音声教材などで学習したり、終業後や休日を利用して受験勉強や答案練習したりして、模擬試験の受験などを繰り返し、司法試験に合格した人はいました。

また、司法制度改革によって法科大学院制度が導入され、司法試験のしくみが変わったことも、社会人から弁護士に転身する流れに拍車を掛けました。そもそも法科大学院制度は、法学部出身者でない多種多様な人材を法曹界に迎え入れることによって、さまざまな専門分野や職務経験、多様な人生の背景を持つ法律実務家を養成するためにつくられたのです。

旧司法試験が、法学部を出て数年間の司法浪人の末に合格を目指す人々が大半を占めており、受験テクニックはあるけれども社会人としての基本的経験や法律以外の基礎知識が決定的に欠けている弁護士が目立っていたという反省がありました。

法学部を出ていても出ていなくても、法科大学院の門戸は広く開かれています。

法学未修者については、法科大学院のプロセスは1年延長され、3年間の課程を修了しなければ司法試験の受験資格は得られません。また、法学既修者よりも司法試験合格率が下回っているとの統計もあります。しかし、それはあくまで統計上の数値です。

仮にあなたが法学部以外の出身の社会人だとしても、モチベーションを高く保ち、司法試験の受験準備に、相当な時間的・経済的リソースを投入できれば、合格して弁護士に転身することは十分に可能なのです。

社会人経験がある弁護士は、転職しやすい?

社会人経験がある新人と、社会人経験なしで司法試験に受かった新人で比べたとき、就職や転職がしやすいのは、一般的に社会人経験がある弁護士だといえます。

弁護士が扱うのは、実際の社会で勃発した生の法律トラブルです。社会人経験がない新人でも、テキストに書かれた机上の問答なら十分に対応できますが、実際の事件は背景や奥行がまったく異なり、深みも増します。

社会人経験があった方が、どのようなしくみで世の中が動いており、どんな場合に人は騙され、落とし穴に落ちるのか、何をすれば有利に世の中を渡れるのか、などを心得ている傾向が強いのです。

また、法律相談を持ちかける相談者も社会人であることが多いので、社会人経験のある弁護士の方が、話に共感できることが増えます。法律知識を武器にして、強制力をもって解決すべき場面は実際には決して多くなく、「ただ、話を聞いてほしい」という動機で法律相談が持ちかけられるケースも少なくありません。

社会人経験がない弁護士だと、どうしても生の事件に対してアドバイスの「引き出し」が乏しく、教科書どおりの回答しかできない場面も多いのですが、社会人経験が豊富だと、法律的でない応対もできるので、相談者の満足度も高まりやすいです。よって、社会人経験のある弁護士のほうが、就職や転職に有利なのは間違いありません。

インハウスと事務所のどっちが就業しやすい?

社会人経験のある弁護士にとって馴染みがあるのは、インハウスローヤー(組織内弁護士)でしょう。インハウスローヤーは、一般企業の法務部に勤務する弁護士を指します。社会人経験があれば、会社組織の中で溶け込む術も心得ていますし、慣れ親しんだ雰囲気もありますので、違和感がないことが多いでしょう。

インハウスローヤーは、いくら弁護士だからといって「先生」としていられません。あくまでも一従業員として勤務しますので、弁護士としてのプライドが高いのは逆効果というしかありません。時にはプライドを捨ててでも、会社の利益を最大限に図るために、法律的にどのようなアドバイスを送ればいいか、あるいはどのように他部署と連携し、チームを組んで会社に貢献すべきかを考えられる弁護士が重宝されます。

とはいえ、もともと会社組織になじめずに弁護士を目指した社会人もいることでしょう。そのような社会人出身弁護士は、法律事務所のアソシエイトとして勤務するほうが実力を発揮しやすいかもしれません。

ひとつの企業のために尽くすより、多種多様な背景や業種のクライアントから相談を受けて、さまざまな事情を勘案しながら、独自の回答を出せることに喜びを感じられます。法律事務所のほうが肌に合うと感じるなら、そちらのほうが転職先としてふさわしいでしょう。

まとめ

まとめ

社会のトラブルを法律的に解決する任務を課されるのが弁護士なのですから、社会人経験は、あるに超したことはありません。ただし、社会人として務めながら法科大学院を修了したり、司法試験を受験したりするのは、相当な苦労があるはずです。家族や友人の協力を得ながら、仕事より勉強に集中できる時期を作ることが、弁護士への転身を早めるコツのひとつです。

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