【コラム】商標裁判に揺れる企業法務! 独占使用の基準とは......?

【コラム】商標裁判に揺れる企業法務! 独占使用の基準とは......?

2015/01/30

【コラム】商標裁判に揺れる企業法務! 独占使用の基準とは......?


企業の死活問題に発展?

名は体を表すというが、商標をめぐる争いは幾度となく繰り返されてきた。商標が企業の死活問題に発展することも珍しくなく、企業法務の問題として噛みしめる必要がありそうだ。いわゆる「セイロガン糖衣A」訴訟は、商標問題のリーディングケースとして注目された。ラッパのマークで知られる「正露丸」の大幸薬品(大阪)が、キョクトウ(富山)の販売する「正露丸糖衣S」を類似商品として、表示の使用差し止めを求めた裁判。最高裁第1小法廷は大幸薬品の上告を棄却、2審の高裁判決が支持された。大幸薬品は敗訴となり、「正露丸」という商品ブランドは一般名詞として扱われ、一社で独占することが不可能になった。

企業法務にかかわる商標登録とは?

「正露丸」の由来は、「征露丸」で、日露戦争当時ロシアを制圧することを願い、名付けられ、幅広く商品などに使用されていた。以後「正露丸」は医薬品として、複数の製薬会社から発売されることになる。大幸薬品は2005年に、和泉薬品工業の「イズミ正露丸」に対して販売差し止めを求めたが、訴えは認められず敗訴となっている。商標については各企業ともシビアな問題との認識を持つ。北海道の土産物として全国的に知られる「白い恋人」も商標を巡り争われてきた。販売元の石屋製菓が、吉本興業から製造されていた「面白い恋人」の販売禁止を求めた裁判は、色々な意味で興味深い事例となった。

商標を世間に認知させる企業の努力も必要!

「面白い恋人」は文字通り、名菓の「白い恋人」をもじった菓子である。商品名だけでなくパッケージも真似され、吉本らしいパロディー風の意味合いが込められていた。観光客の中には、本家本元の「白い恋人」と勘違いして、「面白い恋人」を購入する客もいたという。石屋製菓が商標権侵害で吉本興業を訴えた際には、「面白い恋人」の売上げが激増したという珍事が起きた。訴えられた吉本は予期せぬ話題性が提供され、笑いのネタとして利用できるオチがつく。結局裁判では双方の和解が成立。

商品パッケージの変更は余儀なくされたものの、「面白い恋人」の商標名は関西6府県でのみ、そのまま使えることになり、吉本側は賠償金も払わなくて済んだ。商標裁判は数多く提訴されているが、判決を決定づけるポイントは"商品の一般名詞化"に収れんされる。ブランド名が一般化していれば、商標登録しても使用が認められる可能性は低くなる。単純に商標登録するだけでなく、オリジナルの商標として広く世間に認知させる企業努力が必要となる。ネーミングは商品の顔となり、会社のイメージを消費者に対して知らしめる効果がある。溢れかえる商標にまつわる戦いはこれからも尽きることがなさそうだ。

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