【コラム】大手企業の新人事制度がもたらす功罪

【コラム】大手企業の新人事制度がもたらす功罪

2015/05/28

【コラム】大手企業の新人事制度がもたらす功罪

企業の賃上げラッシュ?

景気回復傾向が続いている。大卒の就職内定率は4年連続で拡大。高卒にいたってはバブル期に並ぶ内定率の高さとなっている。また、サラリーマンにとって気になる賃上げ額も好調で、所得増加を実感できる雰囲気が漂ってきた。これらのいい話はあくまで大企業の話。一部を除いて多くの企業では無縁なことと言われるが、日本商工会議所の調べでは44%あまりの中小企業が賃上げを決定しているという。むろん上場企業に比べれば上昇率は低く、事業規模が小さくなるほど賃上げを見送る傾向が鮮明になっている。とは言え企業マインドが高くなっているのは確かで、小規模企業で頑張るサラリーマンにもその恩恵がもたらされることを期待したい。

独身寮が復活した企業もある!

景気のよい話が続く上場企業で最近大きな2つの話題がある。若手社員に対する給与アップと、ベテラン社員の定年延長にともなう雇用継続の話だ。株式市場の活性を反映してか、証券会社による若手社員への手厚い待遇改善策が目立つ。大手証券のひとつであるSMBC日興証券は初任給を1万円引き上げて月額27万円にすることを決めた。そして独身寮を15年ぶりに復活させるという。今の管理職のほとんどは入社と同時に会社が借りあげたワンルームマンションや単身寮に入るのがあたり前のことだった。寮の復活は若手社員の人間関係構築を促す効果を期待してのことらしい。独身寮の復活は、業績の回復が背景にあることは間違いないだろう。

新人事制度はシニア社員を優遇する?

若手社員の給与は当然ながら低いが会社の貢献度は高い。若手社員の不満を吸収しながら、優秀な人材の確保と外部流出を防ぎたい会社の思惑がはっきりみて取れる。一方、シニア社員への待遇も見直されている。同じく金融会社の大和証券はベテラン社員の給与見直しを発表した。55歳以降に下がる給与をファイナンシャルプランナーなどの資格取得や営業成績の貢献で維持する奇策を打ち出した。ベテラン社員の意欲を向上したいとの思いから新人事制度をまとめたそうだ。トヨタ自動車では工場の生産ラインで働くベテラン従業員向けに専用のラインを新設する。これで定年した後の再雇用に対応できるのだという。大手企業を中心にシニア社員の優遇策が次々に出されている。

若手・中堅社員の不満爆発?

いつまでも現役で働けることは素晴らしいことだ。ただ、ベテラン・熟練の社員の待遇改善にもコストはかかる。そのコストは若手、中堅社員が負担する。コストに見合うだけの貢献をシニア社員が会社にできるのか。企業では給与泥棒と揶揄されるベテラン社員が少なからずいる。一歩間違えば役に立たない老兵を高いコストで抱え込み、若手、中堅社員の不満が蓄積される事態にもなりかねない。年金の世代間格差が問題になる中、会社内でも同様なことが当てはまるのかもしれない。

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