【コラム】「初夜に奪われた俺の●●を返せ!」判決の結果はいかに・・・?!

【コラム】「初夜に奪われた俺の●●を返せ!」判決の結果はいかに・・・?!

2015/07/23

【コラム】「初夜に奪われた俺の●●を返せ!」判決の結果はいかに・・・?!

一風変わった訴訟に出合うことは多々あるが、1948年の童貞裁判もその一つにあげられるだろう。
当時30歳のクリーニング店を営んでいた男性が、同業者の娘(28歳)と結婚することになった。夫、妻ともに童貞、処女での結婚であった。二人の話し合いで妻の実家であるクリーニング店に住むことになる。もともと夫は請負という形態でクリーニング業を行っていたが、妻の要望で自身が営むクリーニング店を廃業した。初夜を迎え二人は結ばれることになったが、これを契機に夫婦生活が崩壊へ向かうことになる。妻は結婚してそうそう会話をしなくなり、食事などの家事も一切拒否するようになった。夜、夫が妻を求めるも近づこうとしない。このことから夫婦生活はわずか1カ月で終えんを迎えた。

1カ月の超スピード離婚はアリか?

現代でもたびたび芸能人のスピード離婚が話題になるが、さすがに1カ月で離婚するカップルはあまり見かけない。もともと経営していたクリーニング店をたたんで妻の店を手伝う覚悟を決めるほど、夫の方は妻との新婚生活を優先していた。おそらく妻のことが好きだったのだろうし、今では死語になりつつある純愛のような感覚を夫は抱いていたのであろう。しかし妻は結婚前より夫に対する愛情があったのかも疑わしく思える。もっといえばマリッジブルーになっていたのではないかと勘繰りたくなる。ともかく、1カ月たらずの超スピード離婚になった。離婚したのは双方合意のはずだが、元夫は納得がいかなかったのか提訴に打って出た。結婚前まで続けていたクリーニング店がなくなっているため生活基盤はまったくなく、店の閉店で得意先との関係は修復不能になっていた。

童貞判決は「童貞と処女は平等ではない!」

元妻が家事などを行わなかったとして損害賠償10万円、そして夫婦生活拒否に対する精神的慰謝料の20万円を求めた。東京地裁は家事の怠惰については、正当な理由がなくこれを拒否することは義務の履行を欠くものとして元夫の主張を認めた。しかしSEXを拒んだことについての精神的慰謝料は退けた。判決の中で、社会的価値における女子の貞操の喪失と、男子の貞操喪失を同一に評価することは法律上できないと断じている。平たく言うと童貞喪失より処女喪失の方が価値は高い。処女にとって純潔を失うことは崇高なことであるが、童貞は一文の価値などがないと裁判所がお墨付きを与えたのである。
もし今同じような裁判があったら裁判所がどのような判断を下すのか興味が湧いてくる。そもそも童貞、処女、SEXなどの性の問題は裁判になじまないこともあるが、60年以上前の戦後混乱期にこのような訴訟が起こされたのは、皮肉にも新しい時代の到来を物語っていたのであろうか。

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(記事提供/株式会社エスタイル)

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