【コラム】ミニ弁護士化されつつある司法書士! 研修充実で職域拡大?

【コラム】ミニ弁護士化されつつある司法書士! 研修充実で職域拡大?

2015/12/14

20151216column.jpg

合格発表を終えた司法書士試験...... つづく新人研修はどんなもの?

毎年11月、司法書士試験の最終合格発表がある。合格者の進路はさまざまだが、試験合格のみを目的としている者と、資格取得および司法書士デビューを志す者とでは後々のプロセスが大きく異なる。

試験に合格しただけでは単なる合格者に過ぎず、各司法書士会への入会、さらに司法書士名簿に登録されて初めて司法書士としての肩書きを得ることができる。

ただし、その前段として司法書士法第25条により、新人研修を受けることが義務付けられており、司法試験合格者における司法修習ほどではないものの短期間の研修日程が組まれている。

試験に合格したからといって直ちに司法書士の登録をする必要はないが、合格者のほとんどが受かった年に登録申請を行うという。

このため登録を希望する新人司法書士は、法律により義務づけられている新人研修へ参加しなければならない。

司法書士の研修は5つあり、中央新人研修、ブロック研修、司法書士会が実施する単位会研修、さらに特別研修と配属研修というものがある。

まず、新人研修の皮切りとなるのが都道府県ごとにある司法書士会が行う単位会研修。この研修は実務重視でとても役立つと参加者からは好評になっている。

また、同じ地区に所属する新人司法書士が集まるため交流の場にもなっており、同業者の仲間をつくりやすいとの声が聞かれる。

この単位会研修を配属研修とリンクさせて登録条件にしている書士会もあるので、研修生は注意が必要だ。

続いて行われる中央研修は全国2会場で開催され、実務について学ぶというより司法書士の歴史や心構えを説く講義が中心となる。

そして国内を8ブロックに分けて開かれるブロック研修は、単位会研修と同じく実践を意識した話が中心となり、ハードなスケジュールが組まれていることで有名である。

特別研修は司法修習並み?

短期集中ではあるが、特別研修では、司法書士業務の柱になりつつある多重債務や自己破産のサポートをする債務整理、高齢化に伴う成年後見制度についてなど、ホットなテーマを学ぶことができる。

ほとんどの研修生は試験勉強のみの世界でしか法律に触れる機会がないが、講義を通して現役の司法書士から実務で使える基礎知識をレクチャーされ、実際の業務の一端をうかがい知ることができる。

ただ、難関の司法書士試験を突破して働き始めても前途は厳しい。弁護士との関係がかなり影響する。司法制度改革により弁護士数が増えているからだ。

新たに弁護士になるも低収入、まともな仕事にありつけないという例も少なくない。この煽りを受けて、司法書士が担っていた業務にまで、弁護士が参入するようになったのだ。

しかしながら、司法書士の職域も同時に拡大されている。法務省から認定を受ければ、一定の紛争解決業務をあつかうことができる認定司法書士はその象徴だ。

特別研修は、認定司法書士になるために課される能力認定考査の受験条件となる研修で、100時間研修とも呼ばれている。司法書士研修の中ではもっとも内容が濃いとされる研修である。

裁判所での法廷傍聴、ロールプレイの模擬裁判と、ミニ司法修習のような研修が用意されている。講習の出欠は厳密に管理されており、安易な参加は許さない雰囲気になっているという。

弁護士の法曹改革が揺らぎ、司法書士の行く末にも影を落としているが、司法書士としてのグレードアップを前提にした、さらなる研修の充実を要望する向きもある。

登記・供託から簡裁訴訟代理人まで広がる職域が、研修内容まで色濃く反映される司法書士。研修の充実こそ司法書士の地位向上には欠かせない要素になりつつあるようだ。

【この記事を読んだ方におすすめのコンテンツ】
◆≪リーガル領域の転職はプロにおまかせ!≫無料転職サポートサービスとは?
◆≪まずは気軽に話を聞いてみたい、そんな方へ≫無料転職相談会・無料転職セミナーはこちら

会員登録がまだの方

転職者と求人側の現状や希望をコンサルタントが常に分析。
適職とのマッチングを第一に考え、
マンツーマンで質の高い求人情報をご提供します。

求人をお探しの方

法務・弁護士・弁理士等、法律領域トップクラスの転職サポート実績。企業法務や法律事務所、特許事務所の求人情報が豊富に掲載されています。

登録はお済みですか?

転職者と求人側の現状や希望をコンサルタントが常に分析。適職とのマッチングを第一に考え、マンツーマンで質の高い求人情報をご提供します。