「就職に失敗、残された道は即独しかない...」とならないために。

「就職に失敗、残された道は即独しかない...」とならないために。

2018/05/01

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司法制度改革によって、国内の弁護士人口が拡充され、2018年にはついに4万人を突破しました。その影響で、せっかく司法修習まで終えたにもかかわらず、就職が決まらない弁護士が毎年出ています。その結果、計画的な独立でなく、希望が叶わずに追い詰められた結果「即独」する弁護士は、良い結果を生まないことが大半でしょう。即独を防ぐ為に何か有効な手立てはないのでしょうか。

「即独」は、何が難しいのか?

法曹界は、内部規則や自主規制なども含めてルールの多い業界です。自由業に分類される弁護士といえども、他のフリーランス業とは異なります。

即独をする新人弁護士は、様々な法規制や裁判などの現場で必要な手続きなど、膨大で専門的なノウハウを先輩弁護士から学ぶ機会が極端に少なくなります。さらに、弁護士として間違ったことをしていても、それを指摘してくれる人が身近にいない難しさがあります。

即独をすると、すべてが自己判断です。自分で間違いに気づき、自身で修正しなければなりません。

いくら就職活動がうまくいかないからといって、苦しまぎれに取り繕う為の即独は回避しなければなりません。それでは、せっかくの弁護士資格が泣いてしまいます。

そもそも、日弁連や所属弁護士会への会費の支払いも必要ですから、弁護士を名乗るだけでもお金がかかります。無計画な即独は、ただひたすらに費用がかさみ、精神的に疲弊し、先細りになってしまうでしょう。

即独で成功している弁護士は、事前に相当な準備をしています。
開業に必要な資金を確保しつつ、事務所の候補地を綿密に探し、紹介や異業種交流会、あるいはSNSなどで将来的な依頼人になりそうな人々と繋がっておくなど、当面の収入源の目途を立てて、事務所経営を軌道に乗せるため、時間をかけて考え、行動を起こしているのです。

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就職達成のために全力を尽くす

上記のように、即独をすること、ましてや実務経験の無い弁護士による即独は大変リスクがあることがわかりました。それでは、そのような道を歩まない為にも、どうすれば良いのでしょうか?
下記の5項目が、即独にならないために最低限やっておくべき方法です。

1. 先輩弁護士が務めている、または経営している事務所に就職できないか聞いてみる
まずは、弁護士として就職を目指しているのなら、最後まで諦めずにチャレンジし続けることが大切です。やはり、先輩弁護士が経営する法律事務所で働くことは、実務経験を積むのに最適な場ですし、経験を積みながら独立開業に向けて資金を貯めることもできます。

2. 法律事務所に特化している求人サイトをチェックする
法律事務所の求人を取扱うサイトもありますので、随意チェックして、なるべく幅広くエントリーしましょう。うまくいかなければ、反省して自己修正を続ける。どんなに辛くても、この王道を繰り返していくことが重要です。司法試験などの受験勉強とも共通しています。

3. 弁護士の人脈を広げる
その一方で、弁護士間での人脈を着実に広げていき、個人的なコネを辿って法律事務所の就職先を見つける方法もあります。こちらの場合は、受験勉強や就活対策とは少し趣が異なり、「人から可愛がられるキャラ」といった、その人の性格が重視されます。よって、人によって向き不向きがありますが、やはり他人の力をうまく借りることも、今後の弁護士人生において必要な能力なのかもしれません。

4. 企業内弁護士(インハウスローヤー)を目指す
上記と並行して、企業内弁護士(インハウスローヤー)になる可能性も模索していくといいでしょう。そもそも、日本で弁護士資格者が増員されたのは、企業などの組織に所属して、内側から法の精神を浸透させるインハウスローヤーを増やしていくのが目的のひとつだとされています。
たとえば、法曹になる前に会社員として就業経験がある弁護士、あるいは我が強くなく、協調性の高い弁護士は、法律事務所に勤めるよりもインハウスローヤーのほうが向いている可能性が高いです。

5. ノキ弁になってでも、法律事務所に食らいつく
ノキ弁(軒弁)は、法律事務所の中にデスクを置くなどして、最低限の執務スペースだけを借り、個人事業主として働く弁護士の形態です。
経費の計算や社会保険、税金の支払い、確定申告などは自分で行う代わりに、事務所の名前(信用)を借りて仕事ができるメリットがあります。また、先輩弁護士の働く姿や生の声に直接触れられるのは、成長過程にある弁護士にとって大きな糧となるはずです。

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どうしても即独せざるをえないとき

気軽に相談できる弁護士仲間をつくっておくことは重要です。
仲間は同期でも構わないのですが、困ったときに相談したくても、誰も的確な答えを持っていないことがありえます。できれば、相談を親身になって聞いてくれるような世話好きの先輩弁護士がいると頼もしいでしょう。

誰にも気兼ねなく、ひとりで仕事をするのは気が楽ではありますが、仕事に慣れていないうちは、自己判断でおかしな方向へ進みがちになります。その為、修正できる基準を持っておくべきです。
できれば、即独の仲間同士で、連携し合いながら仕事をすることができると心強いでしょう。

ブログやSNSを活用しながら情報発信をしていくことも重要です。弁護士のような専門職に、個人の日記のような発信は世間に期待されていません。

日弁連などによる「即独支援」のプロジェクトも行われていますが、最終的には自分で判断して行動しなければなりません。

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まとめ

20180501column-2.jpg 就職がうまくいかないからといって、「とりあえず即独」は無謀なだけです。
まずは就職を目指しましょう。それでも上手くいかない場合は、面接を担当する先輩弁護士の立場に立ち、その期待にかなう、あるいは期待を超える回答をできていないためかもしれません。一歩引いて客観的な視点を持ち、少し意識を変えて対応すると、人の評価が一気に変わることはよくあります。

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独立開業を目指す弁護士のための、失敗要素をつぶして成功を目指す「準備術」

<参考>
日本弁護士連合会-即時・早期独立経験談集
via moderna-第43回「若手弁護士が語る会」―2012年度 実施状況―

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