2022年03月29日

法科大学院生(ロー生)の就職活動 求人探しの方法と選考フローとは

管理部門・士業の転職

法科大学院生がイメージする理想のキャリアは、司法試験合格から法律事務所等への就職ではないでしょうか。
しかし、実際には法科大学院生の就職ルートはそれだけではありません。

司法試験に不合格だった時のことを想定して企業への就職を考えたり、合否に関わらず元々企業の法務部志望だったりと、求人探しの方向性は人それぞれです。
しかしながら、就職活動の経験そのものが初めての場合、どういったフローで仕事を探すべきなのか、イメージがわかない人も多いでしょう。

この記事では、就職活動が初めてという法科大学院生向けに、就職に至る具体的なフローについて説明しつつ、事前に準備しておいた方がよいこと・求人探しの具体的な方法などについて解説します。

法科大学院生が自身で求人を探す場合の就職活動フロー

特定のエージェントやアドバイザーに頼らず、自力で求人を探そうと考えている場合、情報収集から面接対策まで自分で行わなければなりません。
それを踏まえた上で、以下に一般的な就職活動フローをご紹介します。

①情報収集

就職活動は、就職に必要な情報の収集からスタートします。
具体的には、エントリー・選考段階に入る前に、以下の点について情報収集を試みる必要があります。

・どのような就職サイトに登録するか
・どのような企業を目指すべきか
・どのような働き方が認められるのか

これらの情報を集めた上で、自分が最終的に目指すキャリアが実現できる企業の求人に応募します。
ただ、個人で集められる情報には限りがあるため、紙面・Webサイトの情報量だけでは不十分と心得ておきましょう。

②企業説明会

企業の生の情報を集めたいと考えているなら、企業説明会に足を運ぶのも有益です。
最近では、Web説明会なども数多く実施されているため、都市圏にまで足を運ばなくても情報収集できる場合があります。

ただ、法科大学院生のメインとなる就活スケジュールに合わせた説明会は行われないことが多いため、参加できる企業説明会の選択肢は限定されてしまうことも想定しておきましょう。
説明会では、業務内容・社風などを確認して、自分が実際に働けそうかどうかをイメージすることが大切です。
法科大学院生が職種を選ぶ場合、多くの人が法務を志望するものと思いますが、必ずしも希望が通らないリスクも踏まえて判断しましょう。

③エントリーシートの提出

どのような企業を目指すのか方向性が固まったら、エントリーシートの提出へと進んでいきます。
提出方法は、所定の項目が書かれた紙媒体への記載、もしくはWebフォームへの入力が一般的です。
少し変わったものですと、「白紙」に自分のことを自由に表現するスタイルのエントリーシートもあります。

必要記載事項には、主に以下のようなものがあげられます。

・志望理由
・学生時代に力を入れたこと
・アルバイト/ゼミナール/サークル活動などの経験について
・挫折した経験
・入社後にやりたいこと

これらの記載事項は、当然ながら企業ごとに内容を変更する必要があり、アピールポイントも業界・職種によって変わってきます。
よって、企業側のニーズに合わせてエントリーシートを作成することを忘れないようにしましょう。

④集団面接・グループディスカッション

1回目の面接は、3人前後の集団面接か、グループディスカッションが想定されます。
グループディスカッションは、グループに対して与えられたテーマ(お題)について、グループのメンバーで議論し、結論を出す形が一般的です。

集団における個人としての行動・発言がチェックされるため、自分と採用担当者との関係性に意識を奪われることなく、協調性を発揮しつつ自分の考えを伝えることが求められます。
場の雰囲気を読みながら、誰もリーダー役がいなければ自分が打って出る勢いで、積極的に対応しましょう。

⑤個別面接

個別面接の段階に入ると、エントリーシート・履歴書の内容が深掘りされます。
志望動機・これまで頑張ってきたことなど、記載事項についてどのような切り口から質問されてもよいように、事前準備が必要です。

ただ、切り口のすべてを応募者側で想定するのは難しいため、ここでは記載事項に関する「エピソード」を自分なりにまとめておくことをおすすめします。
アルバイト経験で辛かったこと・その状況を乗り越えたことなどを思い出して、一通り文章化して整理すれば、質問にも回答しやすいでしょう。

⑥役員面接(最終面接)

最終面接になると、役員クラス・社長などが面接官となる場合が多いので、質問に対する回答もしっかり整理した上で臨みたいものです。
特に、役職が高い人であればあるほど、自社に対する想いが強い傾向にありますから、志望動機は隅々まで見直したいところです。

なぜその企業に入りたいのか・具体的にその企業でどのようなことを実現させたいか、入社後のビジョンを語ることが求められます。
法科大学院生として法務を目指すなら、経営に主体的に関わることも視野に入れて、質問・回答を整理しましょう。

【参考URL】
ロー生が就活する時期はいつが良いのか?
ESで「自由に表現してください」とお題が出ても思考停止で作れる独創ES

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エージェントを活用して就職活動する場合の就職活動フロー

自力で求人を探す方法は、すべて自分の判断でプロセスを進められるメリットがあるものの、どうしても得られる情報量や求人数に限界が生じます。
そこで、エージェントを利用して就職活動を行うと、一人で活動するよりも効率的に応募先を探せます。

以下に、エージェントを利用した場合を想定して、どのようなフローで就職活動を進めるのかについてお伝えします。

①登録

どのエージェントを利用する場合でも、匿名では詳細なサービスを受けられません。
よって、エージェントが用意した応募フォームに、必要事項を記入していきます。

基本的には、応募フォームの通りに情報を入力すれば問題ありませんが、任意入力を求められる部分もできるかぎり埋めておくと、後々のステップでより自分の希望に合致した企業が見つかりやすくなります。

②面談(カウンセリング)

登録が完了したら、次にキャリアアドバイザーを通じて面談(カウンセリング)が行われます。
キャリアアドバイザーとの繋がりは、理想の就職を実現するのに重要です。
しっかりコミュニケーションを取り、自身のPRポイントや就職先の希望を伝えるようにしましょう。

面談後に求人の紹介を受けたら、応募の手続きを進めていきます。
このとき、希望すれば応募書類の添削・面接対策も合わせて行うことがあります。
気軽に就活のイロハを学びたいなら、キャリアアドバイザーや専門家のWebセミナーを閲覧するのもおすすめです。

③書類選考

書類選考は、自力で就職活動をする場合よりも、エージェントを利用した方がメリットは多い傾向にあります。
その最たるものの一つが「推薦状」で、キャリアアドバイザーは書類だけだと伝わりにくい応募者の「ポテンシャル」・「人間性」などを、推薦状にしたためて応募企業に渡してくれるケースがあります。
ここで好感触を掴んだら、そこから次のステップに進みます。

④(企業によっては)筆記試験、適性検査など

応募する企業によっては、筆記試験・適性検査をはさんだ後、面接に進む場合があります。
こちらも、キャリアアドバイザーから事前に情報を共有できれば、その分有利になるでしょう。

⑤面接2~3回

面接の流れは、自力で行う場合とほぼ同様と考えてよいですが、キャリアアドバイザーのアドバイス・Webセミナー受講などによって十分に知識・経験が身に付いて入れば、プレッシャーは軽減されるでしょう。

⑥(企業によっては)オファー面談

無事内定が決まった後、オファー面談と言う形で、労働条件・入社意思のすり合わせを行う場合があります。

上記がおおよその流れです。 法科大学院修了生の支援に強いエージェントを利用すると、よりキャリア構築にふさわしい求人を効率的に探すことができ、選考のサポートもありますから、自力に頼るよりもメリットは大きいはずです。

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法科大学院生が就職活動の際、気になること

法科大学院生という立場で就職活動を行う場合、一般学生とは違うスケジュール感で動くことになります。
そのため、求人や採用手法・求められるスキルなどについて情報が集めにくく、不安を感じる人も一定数存在しています。

そこで、法科大学院生の中でよく出る質問をいくつかピックアップして、以下にQ&A形式で回答します。

Q.法科大学院生も応募できそうな求人はある?

A.こちらについては問題なく、むしろ新卒段階で法科大学院生を獲得しようとする企業は数多く存在しています。
MS-Japanでは、法務職をはじめとする管理部門に特化した求人も幅広く掲載しているため、法科大学院生向けの求人を多数紹介することが可能です。お気軽にご相談ください。

Q.コロナ禍での採用手法に変化はある?

A.注意したいのは、説明会や面接がWeb形式になったことです。 これは今までの就活の歴史の中でも大きなターニングポイントですから、事前準備が重要になってきます。
パソコンのカメラ機能の確認や、ネットワーク環境の整備など、事前に自宅の状況を確認しておきましょう。

Q.英語力は必要?

A.法務職を新卒で目指す場合、企業によっては歓迎条件として英語力を求めるケースがあります。
よって、英会話能力・TOEIC800点以上などの数値は、自己PRとして有効です。
ただ、英語力がすべてというわけではありませんから、英語にこだわらず現在保持しているスキルをアピールすることが大切です。

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まとめ

法科大学院生の将来は、司法試験の合否だけで決まるものではありません。
法科大学院で培ってきた知識・経験自体が価値になりますから、一般企業への転職も含め、幅広い選択肢を検討することが大切です。

一般的な就活スケジュールを押さえておくことで、余裕を持った就職活動ができます。
あらゆる状況を想定して、就職活動に臨みましょう。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

小島 亜里紗

大学卒業後、ウェディングプランナー、業界大手で求人広告の企画提案営業を経て、MS-Japanへ入社。
企業担当のリクルーティングアドバイザーを経験した後、現在は転職を考えられている方のキャリアアドバイザーとして、若手ポテンシャル層~シニアベテラン層まで多くの方の転職活動のサポートをしています。
人材業界での経験も長くなり、いつまでも誰かの記憶に残る仕事をしていたいと思っています。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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