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企業内弁護士と事務所勤め弁護士、どっちが良いの?

2018年12月27日

企業内弁護士と事務所勤め弁護士、どっちが良いの?

給与を得て安定的に働くことができる立場の弁護士として、企業内弁護士(インハウスローヤー)と、法律事務所の勤務弁護士(アソシエイトローヤー)とがあります。両者はどのような共通点と違いがあるのでしょう。そして、弁護士のあなたはどちらに向いているのでしょうか。

事務所勤め弁護士との違いは?

企業内弁護士と法律事務所に勤める弁護士は、いずれも毎月安定的な給与を得ることができる立場であり、経営からは距離を置いて仕事を行うことができる面が共通しています。

ただし、企業内弁護士は、ひとつの企業の一部署、一セクションに所属する立場です。その多くは法務部や総務部などのバックオフィス勤務となります。周囲に弁護士がいないか、いても少数であり、法曹資格がない人々と積極的にコミュニケーションを採り、相互に連携しながら、日々の業務を行います。法律相談を受けるとすれば、その企業の経営者や従業員といった内部の人々から持ちかけられることが大半です。
また、対外的には、その所属企業の利益を図る立場で代弁したり、トラブル処理をしたり、利害調整をするための交渉などを行います。

企業内弁護士は、会社から仕事を頂き、会社から給与を頂きます。仕事の出所と報酬の支払い元が一致しています。仕事内容が大きく変化することもありませんが、そのぶん、安定した職場環境に恵まれます。

その一方で、法律事務所の勤務弁護士は、多種多様な人々から法律相談を受けたり、さまざまな個人・法人のクライアントから依頼を受けたりすることで、法律的業務を遂行します。

つまり、勤務弁護士は事務所の外部から仕事をいただき、事務所から給与を頂く立場です。様々な立場のクライアントから、様々な案件が持ちかけられるため、業務内容は変化に富んでいます。たとえ、その法律事務所が専門分野を持っていて、依頼内容や相談内容がある程度絞り込まれたとしても、業務内容には多様性があります。

いろいろなクライアントの味方につくことができる魅力もありますし、嫌な依頼を断る自由も一定程度は保障されています。関わるべき世界が広がり、多様な業務経験を積めるぶん、常に最新の情報を仕入れて、知らないジャンルに関する勉強や研究も怠ってはなりません。

企業内弁護士と事務所勤め、メリット・デメリットの比較

企業内弁護士と事務所勤め、メリット・デメリットの比較

企業内弁護士の場合は、ほとんどの場合は法務部を設置しているような大企業に勤務することになるでしょう。よって、給与も比較的高い水準で安定して受け取れますし、福利厚生が充実していることも多いでしょう。その点はメリットといえます。

まだまだ一般企業に勤める弁護士は少ないので、出世して役員待遇となる可能性もあります。CLO(最高法務責任者)などの主要ポストに抜擢されることもありえます。

その一方で、仕事内容が日々、あまり代わり映えしない可能性もあります。それは、人によっては、仕事が覚えやすくて感情の起伏が起こりにくく、メリットだと感じる人もいます。ただ、変化に乏しくて退屈に感じたり、自己成長の機会が少ないと感じたりするためデメリットとして受け止める人もいるでしょう。

法律事務所の勤務弁護士も、給与水準が高い場合が多いでしょう。また、事務所の経営に直接関わるわけではなく、クライアント獲得にそれほど躍起になる必要もない立場であることが大半でしょうから、リーガル案件に集中して取り組める環境が整っています。

他方で、さまざまな背景を持つ複数のクライアントを並行して抱えることになります。いろんな立場の人々の見方となり、さまざまな相手と対峙します。生活困窮者の代理人をしたかと思えば、1時間後には大富豪の主張を代弁していることもあるでしょう。そのような業務内容の多様性を楽しめる弁護士にとってはメリットですが、立場や主張の切り替えが難しい人にとっては、デメリットかもしれません。

企業内弁護士と、事務所勤務弁護士、いずれも社会から求められる需要は高まっています。常に自己研鑽を怠らず、他に替えの利かない存在になれれば、将来にわたっても仕事に困ることはないでしょう。

あなたに合った働き方は、どっち?

企業内弁護士は、ある特定の組織に愛着があり、その組織の利益のために邁進できる人が向いています。所属する組織の利益になるよう、法的な構成を考え、もし法的に不利であれば、その組織に向けて積極的に改善のアドバイスをおくれる存在になることができます。組織に所属しながらも、その組織を客観的な立場から見つめる視点も必要です。

法律事務所の勤務弁護士は、従来型の弁護士のイメージに近いですが、将来にわたって社会的な需要があることは間違いありません。さまざまな人々から相談や依頼を持ちかけられても、それを面倒だと思わずに、むしろ多様な立場を楽しめる人が向いています。人生の壁にぶつかって精神的に追い詰められている依頼人を救って、直接感謝の言葉をもらえることも醍醐味です。

まとめ

企業内弁護士と事務所勤務弁護士は、いずれも安定的な給与や待遇を得ながら仕事を行えますが、その仕事の獲得状況や進め方などは大きく異なります。それぞれに求められる適性はありますが、向いていなければお互いに転身することが可能ですので、まずは思うがままに、いずれかの世界へ飛び込んでみましょう。


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