弁理士の転職<中級編>~年収アップしたい!そのためには?~

弁理士の転職<中級編>~年収アップしたい!そのためには?~

2016/03/16

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「弁理士の転職」シリーズ第二弾。
前回(http://www.legalnet-ms.jp/topics/2015/002864.html)は特許事務所の概要、及び転職可能性というポイントでお伝えいたしましたが、今回は年収という点を掘り下げてお伝えしていきたいと思います。

転職先を選ぶ際、年収は高いに越したことはないと思います。ただ、ご自身の市場価値を知らずに選考へ進むと、『希望年収が高いという理由で、書類選考が通らない』『内定は出たものの、想定していた年収と違いショックを受けてしまった』等の罠に陥ってしまう場合があります。事務所・企業側の本音としては、『以前の年収は○○万円とのことで、経験も豊富なようだけれど、実際に働いていただかないと本当の実力は分からない』とのことで、初年度の年収は控えめに提示するケースもあるようです。
まずは、一般的な年収水準とその考え方を知り、より納得感のある転職活動にして頂ければと思います。

年収水準のモノサシはどこにある?

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年収水準を把握する際に軸となるものが、事務所勤務なのか企業勤務なのか、その規模はどの程度かといった「所属先」、その方の「スキル・経験」、そして現在の転職トレンドや経済情勢といった「市場の動向」という3点が挙げられるかと思います。上記の3点を総合的に判断することで、ご自身の現在の市場価値を知る事ができます。今回は、その中の所属先という点に絞り、解説させていただきたいと思います。

所属先による、弁理士平均年収の比較

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※今回は、弁理士が10名以上在籍する特許事務所を「中堅以上特許事務所」、10名以下の事務所を「個人特許事務所」とさせていただきました。
※弊社登録者約130人のデータベースを元に算出しています。
※「事業会社」は主に知財部に在籍されている方を対象としています。

「中堅以上特許事務所」「個人特許事務所」「事業会社」を比較した際、全体的な平均年収は、中堅以上特許事務所740万円、個人特許事務所596万円、事業会社726万円と、中堅以上特許事務所が一番高いという結果になりました。
また、年収のレンジを見てみると、中堅以上特許事務所の平均年収は、700万円~1000万円程度、個人特許事務所は、450万円~640万円程度、事業会社が560万円~950万円程度となっており、最もレンジが広いのが事業会社でした。
事業会社においては、年齢が上がるにつれ着実に給与が上がり、さらに役職がつくようになると大幅に給与が上がるイメージです。
一方で特許事務所においては、歩合制を採用している場合も多く、年齢と比例して給与が順調に伸びていくとは限らないようです。

年収と引き換えにするものは?

所属先は、年収を決める一つの重要な指標となります。ただ、それにより犠牲になってしまうものも知っておく必要があります。
中堅以上の特許事務所は、分業制で、生産性高く業務できる体制をとっているため、多くの案件に対応することが可能となっているようです。業務量は多く、残業時間も長い傾向がありますが、その分高い成果を出した方に対しては、リターンも大きい傾向にあります。逆に、なかなか成果を上げられない場合は、早めに見切られてしまうなど、厳しい一面もあるようです。
一方、個人特許事務所の場合、大手~中堅特許事務所に比べると、低めの年収水準という結果でした。小さい組織になればなるほど、一人一人のインパクトが大きく、個人の能力差により事務所の経営や年収が変わってきます。一人で担当する業務領域が広い傾向にあるため、比較的幅広い経験を積むことができ、残業時間も短い傾向があります。
事業会社においては、在籍年数が長くなるほど平均年収は上がっており、実力に応じた差も少ない傾向にあります。特許事務所勤務の弁理士は、年収の高い方で1700万円程度の方もいらっしゃいましたが、事業会社勤務の弁理士の方のアッパーは1300万円程度でした。

あなたにとって「お金」「時間」「やりがい」の優先順位は?

上記のように、所属先の違いにより年収の差は出てきますが、所属先を選ぶ際、単に年収が高ければ良いというわけではないと思います。ご自身の中で、「お金」「時間」「やりがい」全てを満たせる勤務先がベストではありますが、まずは優先順位を付け、ご自身の大切にされる軸を中心に、勤務先を選んでいただければと思います。

 今回は、年収水準のモノサシの中でも、勤務先という点にスポットライトを当てて年収の比較についてお伝えしましたが、次回は「スキル・経験」や「市場の動向」といった切り口でも、年収について考察していきたいと思っております。

【過去コラム】
弁理士の転職<初級編>~特許事務所の概要と転職可能性を知る~

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(文/リクルーティングアドバイザー 谷田部 一水)


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